模試はただ何となく受けて解けばいいというものではありません。模試を本番の入試だと思って挑んでこそ高い効果が得られます。
「なが模試」は入試本番をシミュレーションできる貴重で大切な機会です。
本番の入試会場は、独特の緊張感のある雰囲気があります。実力はあるのに、緊張して苦戦してしまう受験生も珍しくありません。なが模試の「本会場」は高等学校などで行なうので、実際の入試と似た雰囲気を体験することができます。何度か受けて慣れておくことで、入試当日の緊張を抑えることができます。
入試本番で緊張してしまい、「いつもなら出来るレベルの問題ができなくて焦ってしまい、他に易しい問題があったのに時間がなくなってしまった」という話はよく聞きます。限られた時間の中で、どの問題から解き、どれくらいの時間をかけるか、時間配分を考え、戦略を立てることが必要です。なが模試は、実際の公立入試と同じ試験時間・受験教科の順番になっているので、時間配分を練習できる機会となります。
試験の「模擬」ですから、難易度や出題傾向、記号選択・語句記述問題の出題内容など、入試本番と同じような形式で出題されています。また、入試本番でも類似問題が出題される可能性が高いので、できなかった問題は必ず解けるようにしておきましょう。模試を、効率が良い+効果の高い「問題集」として利用してください。
ある1回の模試の結果は、その回の受験者数、その回の出題範囲に限ったものです。当日の体調が悪かった、たまたま直前に勉強した内容が出題されて得点できた、ということもあります。1回の結果だけで全てを決めることは難しいので、複数回受験した結果を参考にするとよいでしょう。また、模試を受験勉強のペースメーカーにする受験生も多いようです。
「なが模試」受験後に配付される「入試攻略資料集」には、受験スケジュールや入試情報、学習アドバイスなど入試に役立つ情報が掲載されています。
模試を受けて大切なことは、「どれだけできたか」ではなく「どこができなかったか」を明確にすることです。模試の結果は、学習が不十分な部分、理解が足りないところを教えてくれます。そこをフォローしていくことで、効率よく実力をアップさせることができます。
模試を受けた後は、解放感からついつい遊んでしまいがちですが、受けただけで終わらせないことが大切です。問題用紙に自分の書いた解答を控えておき、自己採点をしましょう。当日なら、自分がどうやって解いたのかをよく覚えているので、ミスのポイントが見つけやすく、より効果的な復習になります。
受験後、送られてくる成績表には得点・偏差値・順位・志望校判定が掲載されています。その裏面の「学力分析表 」に、成績アップのカギがあります。
①
②
①
・正答率が高いのに解答できていない問題の単元は、弱点、苦手単元といえます。最優先に勉強しましょう。
・「正誤」欄の×→◎はあなたの実力があれば解答できたはずのレベルの問題。計算ミスや読み違いなどケアレスミスが原因と考えられます。
・「正誤」欄の×→★はもう少し理解していれば正解出来た可能性が高い問題。
②
・左下には分析結果が表示。ぜひ、次回の目標設定の参考にしてください。
学力分析表の◎、★のついた問題を中心に必ずやり直しをしましょう。その時に「間違えノート」を作るとよいでしょう。
ノートに、
①間違えた問題をノートに貼り付ける
②間違えた、わからなかった部分にアンダーラインを引く
③なぜ、間違えたのかを書く(赤ペンで)
④正しい答え(数学なら途中式も)を書く(赤ペンで)
とまとめておきましょう。
自分のミスや弱点が詰まったこのノートは、自分にとって最高の参考書となります。
受験直前期など、何を勉強すればよいかわからない時、このノートが役立つでしょう。
なが模試を受験して高校に合格した先輩たちの受験アドバイスです。
なが模試は「ここをつめれば、あと○点UPできる!」のようなアドバイスがあり、とっても前向きになれるし、がんばる気持ちがわく、のようなことを本人が言っていたのが印象的でした。なので、毎回受験させようと思いました。
今まで私は模試を受けても結果ばかりに目がいってしまい、本来の模試をする意味を間違えていました。数学のテストがよくて60点で入試ギリギリまで苦しめられました。だからこそ、受験生のみなさんには「出来なかった問題をできるようになるまで何回も解くこと」をぜったいにしてほしいです。着実にできる問題を増やしていってください。
なが模試を受けたことで時間配分がわかりました。当日も、なが模試のときに気付いたことをいかすことができました。
僕は中学時代シニアで硬式野球をしていました。模試は野球で例えると練習試合だと思いました。コツコツ練習した成果を試せるし、その結果をみて次の練習試合までやるべき事がわかり、またコツコツ練習します。そして、何度も何度も練習試合を体験することによって、公式戦という大舞台に立っても、あまり緊張することなく普段の力を出せるのだと思います。模試も何度も何度も受けた方が、試験なれして本番で実力を出せるのだと感じました。
苦手な教科の勉強は難しめの問題集を何回も解いて練習すると、だんだんできるようになります。最初のうちは必ずミスは出てくるので、ミスすることを恐れずに問題を何度も解いてみてください。長期休みの間はモチベーションが下がりがちなので、なが模試に向けて勉強することでモチベーションを維持すると良いと思います。
なが模試を通して、自分の志望校を見つけられたのはもちろん、自分は何が苦手で、これからどんな勉強が必要なのかがわかり、効率的に受験勉強に取り組めました。